高畠西眼科,ペッパー使用,ロボット活用

高畠西眼科院長の高畠様とそこで働く看護師さんに、弊社のPepper利活用支援サービスに関する、ご感想をお聞きしました。

 

= 新しい技術を導入するキッカケ =

今回、医院にロボットを導入しようと思ったのは、新聞やテレビなど様々なシーンでPepperをはじめ、ロボットの話を耳にする機会が増えたことがあります。メディアでは、医療機関で使用した事例を紹介していた訳ではないですが、もともと非常に興味がありました。

 

私達は眼科の領域で主に手術を主体として治療を行っている眼科医院です。ロボットを現場で活用することで、具体的にどんなことが出来るのか知りたいと思っていました。また、医院の方針として、新しい技術を積極的に取り入れていきたいと考えていたので、導入して試してみたいという気持ちがありました。そんな時に、インタロボット株式会社の小川浩基さんがロボット関係のお仕事をされているということを存じ上げておりましたので、具体的にPepperの能力がどの程度で、何が出来るかという基本的な部分からご相談をさせていただいたということが経緯としてあります。

 

= 白内障手術を行う患者さんに対する業務アプリ =

最初は、Pepperがダンスを踊ったりする動きや、簡単なアプリケーションを見せていただき、色々と機能を教えていただきました。その中で眼科として使える領域を討論しながら一緒に特定していき、手術の事前説明が出来るアプリケーションを作っていこうという話になりました。導入までの期間は3ヶ月ぐらいで、業務アプリケーションを作っていただきました。

 

今回、制作していただいたアプリケーションは“白内障手術”を行う患者さんに対して、手術の前に行う説明業務アプリケーションになります。

 

 

= 実際にPepperを使用してみた時の感想は? =

 

Pepperを導入する前は、説明業務として人間が担当していた部分を、ロボットに代用することで、患者さんが不安を感じる可能性もあるのではないかと考えていました。そこが心配な面でもありました。ところが、実際に使ってみると、全く問題なく、使用できたという印象です。導入後は、白内障手術の患者さんがいれば、毎回使用をしています。説明自体も非常に分かりやすいです。Pepperが説明をする音声も大きいですし、パネルも活用して、手術の内容を図解資料で説明をすることもできます。患者さんが繰り返し聞きたい時にも、看護師の顔色を伺うことなく、説明を聞くことができます。業務上で色々な課題も出てきましたが、その都度、小川さんと相談をしながら、Pepperに色々と機能を付加して改良してもらっています。

 

 

= 使用してみた患者さんの反応 =

患者さんの反応も非常にいいですね。面白いなと思う部分は、患者さんがPepperの説明を聞きながら、うなずくことです。他にも、「可愛い」と言って、Pepperに話かける人も多くいますので、雰囲気づくりが出来る部分が魅力だと感じています。手術前の患者さんは緊張されている方も多いので、これは人型ロボットの面白いところだと感じています。

 

人型ロボットのPepperの説明は、患者さんにとって、人間から説明を受けているような安心感があるのだと思います。ロボットといえど、コミュニケーションがとれているような印象です。

 

これは私達、医療者側の視点の感想ではありますが、手術の説明はリスク面の説明を必ずしなければいけないということがあります。ただ、リスク面を人間が語ると非常に重い雰囲気になることがあります。しかし、Pepperがリスクの説明をすると、リスク自体が大きく感じ難い部分があります。これが良いのか、悪いのかは、わかりませんが、私達は手術を高い質で提供出来る自信があるので、リスクの部分をPepperが話をしてくれることは、過度に緊張させないという面ではいいと思っています。

 

= 実際に使用している看護師さんの反応 =

統一した説明が出来るので、間違いなく説明が出来るのが非常にいいところです。人間が説明をしていると、忙しい時があると、どうしても早く説明をしてしまいがちなところがあります。ただ、そんな時でもPepperに説明をしてもらうことで、ゆっくり聞き取りやすく説明をしてくれるので、有り難いです。

 

高畠西眼科では1日に30名程度の方の手術をしています。Pepperが手術の説明をしている間に、患者さんの情報をとれたりするので、業務効率も向上するイメージです。Pepperがもう一台入らないかという声も出ているぐらいです。今後は、まぶたの手術のアプリケーションの導入も検討しています。

 

高畠西眼科 ペッパー ロボット

 

= 学会や勉強会における周囲の反応 =

第31回日本白内障屈折矯正手術学会において当医院が発表した「Pepperを用いた白内障手術説明」が、注目の演題として白内障手術関連部門ベスト4に選出されました。学会だけでなく、地区の勉強会でもPepper導入の効果をお話する機会があると、みなさん非常に興味を持っていただけています。多くの人は、ロボットを活用することを面白いというイメージは持たれています。だた、それを自分たちの眼科領域に落とし込んだ時に、具体的な使用方法がまだ分からない人も多いと思います。

 

= 眼科とPepperのマッチング =

私が眼科専門なので言えることですが、白内障の手術ほど、安定感を持って、術式が定まっている手術はないと思っています。だからこそ、その説明をPepperが代用して説明をしても問題ないのです。これが、病気になるとそれぞれの患者さんに当てはめた考え方をしなければいけないため、説明業務自体も非常に大変なものになるはずです。眼科は全身の状態とは関係がないものなので、患者さん毎に、説明を変えなくてもいいという視点で、Pepperのアプリケーションが眼科とマッチしたのだと思います。

 

 

= 開発者と活用者の関わりについて =

Pepperの機能の追加など、ロボットの進化を踏まえながら、新しい提案をしていただけると非常に有り難いです。開発者側と一緒になって、ロボットの機能を進化させていかなければ、私達の医院としての進化も止まってしまいます。常に進化を続けて行く為にも、お互いがパートナーシップをとりながら、議論をしていきたいですし、私自身も勉強をしていきたいと考えています。

 

小川さんは非常にマジメで、ロボットに対する情熱もあります。勿論、知識量もありますが、ご相談をしやすい面も多いにあります。新しい挑戦をこれからも一緒に協力しあいながら、お仕事をしていただきたいです。

 

【 インタビューのご協力 】 高畠西眼科 様